3Dプリンタでオリジナルのクッキー型を作ろう!~3Dプリンタ導入編~
初心者が3Dプリンタを自宅に導入してみた
自宅に3Dプリンタを導入してから1年以上がたった。3Dプリンタの購入に踏み切った理由はただ一つ,滋賀県ドーナツカッターを作りたかったからだ。
anteater8888888888.hatenablog.com
購入に際しては,家族から「飽きないの」「壊れた時ちゃんとなおせるの」「そもそも3Dモデルの設計できるの」などなど質問攻めにされたが,「飽きない」「頑張る」「勉強する」と無理めの主張を通して丸め込んだ。
1年たった今の私が同じ質問に答えるとするとこうなる。「全く飽きないよ!」「ちょっとした異常なら直したよ!!」「簡単な設計ならだれでもできるよ!」
モノづくり好きなヒト,ガジェット好きなヒト,生活をちょっと便利にする工夫が好きなヒト,自分の頭の中の構想を現実世界に出力したいヒト。そんな人たちみんなに3Dプリンタを激推しするためにこの記事を書きました。
買ったのはQIDI Xmaker
まず,3Dプリンタには大きく分けて2種類ある。光造形型とフィラメント積層型。
光造形型は溶液を光で固まらせながら造形するもの。これはフィギュアなどを作りたい人におすすめ。一方で,ある程度強い素材で普段使いのパーツや道具を作るのならば,フィラメント積層型が用途に合っている。わたしはフィギュアを作ったり精巧な表現がしたかったわけではないので,迷わず積層型から選んだ。
さらに,積層型にも箱状の覆いがついているタイプとステージむき出しのタイプがある。後者のほうが安いが,前者のほうが造形の精度が良い。フィラメントを温めながら造形するから室温が低かったりするとうまく造形できないんだって。電子レンジみたいで場所をとるけど,失敗したくなかったから箱型を選んだ。
結局わたしが購入したのはこちらの3Dプリンタ。
メーカー名はQIDI。QIDIって何て読むのって思うよね。QIDIって読むよ。
まず価格が安め。そして口コミがいい。とにかくカスタマーサポートがいいらしい。サポート受けるほどの事態に陥っていないのでどれだけ手厚いのかはまだわからないけど,エントリーモデルとしてちょうどよさそうだったのでこれにした。実際に,本体と一緒に送られてきた冊子とUSBの中にセットアップの説明が懇切丁寧にされていてありがたかった。明らかに初心者向けに書かれている。さすが口コミ通り新規ユーザにやさしい。
大きさは電子レンジと同等か,ちょっと大きいくらい。こんな感じで部屋の隅の床に直置きしてつかっている。
動作音はルンバと同じくらい。うるさすぎて近所迷惑というほどではないけど,動いていたら寝れないかな,というくらいの音。だからなるべく昼間に造形するようにしているよ。
飽きないのか?
それが飽きないのだ。世の中には3Dモデルのファイルをダウンロードできるサイトがいくつかあって,そこにある作品をプリントするだけで無限に楽しめてしまう。
有名なのがThingiverse - Digital Designs for Physical Objects。
このサイト宇宙である。あんな便利そうなものやこんなかわいいものが今ここで作れてしまうなんて…!見始めたらあっという間に小一時間たってしまうので最近は自重している。歯磨き粉絞り出し器とかゴルフボールホルダーとか,いろいろダウンロードしてプリントして使っているよ。
直せるの?
めちゃめちゃな故障したことはまだないんだけど,一度フィラメントを変えたときに押し込みすぎて,溶けていないフィラメントがノズルの手前で折れてしまい,ノズルが詰まってしまったことがある。
終わった…と思ったものの,あの優しい優しい取り扱い説明書を思い出し読み返した。USB内にノズルの交換方法について説明している動画ファイルを発見し,それを参考に無事ノズル交換をすることができた。以降,不具合は起こっていない。
機械得意ではないんだけど,このトラブルでなんかちょっと自信がついたよ。
3Dモデルの設計できるの?
3Dモデルの設計に使っているのはFusion360というソフト。
こちら,商用利用でなければ基本無料で使うことができるので,CADの勉強にぴったりだ。
最初は簡単な操作もできなくてイライラしながら何か月もかけて設計していたんだけど,今簡単なモデルだったら(クッキー型とか)30分くらいでできる。
次の記事では,初心者におすすめのクッキー型の設計方法を解説するよ。
(つづく)