手編みのデパート紙袋
使い捨てプラスチック製品が槍玉に挙げられる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そんな時候の挨拶を繰り出す機会もないままに、各々エコバックをもってお買い物に出かける習慣がいつの間にかしっかり根付いた気がする。
スーパー、コンビニ、ドラックストア。毎日の必需品の買い出しにはぺらっぺらの相棒がかさばらなくてちょうどいい。
でもでも、そろそろデパートとかへのちょっとしたお出かけに連れていけるしっかりしたエコバックがあってもいいんじゃないだろうか。
いっちょ作ってやんよ!!!
ワンランク上のエコバックとは
スーパーとかでの買い物とはちょっと違う、ワンランク上お買い物のお供と言ったら。
やっぱり紙袋ではないだろうか?
ブランドものを買ったりすると、お店は紙袋に入れてくれるじゃないですか。美味しいおもたせなんかもやっぱり紙袋に入ってやってくるよね。紙袋は我々の生活に"なんかちょっといいもの"を連れてきてくれるのである。
よし、形は紙袋に決めた。
紙袋型のバッグを作るにあたり、糸を編んで作った方が丈夫で形がしっかりする気がしたので、編み物でチャレンジする。
せっかく紙袋を編むなら糸もこだわって紙製にしてみようと、DARUMAのSASAWASHIという糸を選んでみた。そもそもこの世には編む用の紙の糸なんていうものが存在するのだ。そんなもんあんのか、という謎の感慨がある。世界は広い。
(紙だけども防水加工がしてあって、軽くて通気性もよいらしい。いいじゃ~ん!)
さてさてどんな柄にするかなぁ、と、”編み物 バッグ”とかで検索していると…。
こんな感じの四角いパーツ沢山作ってつなげるバッグがなかなか魅力的だ。
だって紙袋、四角いし。
こ、これは…
色を選べばあのデパートの紙袋になるのでは???
これだ!これしかない!
パーツを作る、そしてつなげる
デザインが固まったらあとは編むのみ。
まずはまるいパーツを沢山作り、丸の周りを四角く囲む。
四角を沢山繋げたら組み立てて…
出来上がり!
これは…正真正銘の…
西武デパートの紙袋…!!!
柄の再現度は高いぞ。紙袋のカクカクしさがなくって、下手な人がフリーハンドでかいた絵みたいではあるが。
せっかくなので本物と答え合わせをしに行こうか。そして早速エコバックとして活躍してもらおう!
地下に潜れ
というわけでとことこ西武デパートにやってきた。
たのもー!!!!いざ尋常に勝負!(紙袋ください!)
まぁ袋を貰うにはまずはモノを買わねばなるまい。
ほしい本があったので本屋さんへ向かう。
はい!これください!クレジットでお願いします!はい、一括で!あ、袋もお願いします!あい、ありがとうございます~………。
あ。そっか。
"店舗ごとの袋"というものもあるのか。デパートに入っているお店で買い物したからと言ってあの紙袋がもらえるわけじゃない。盲点だった。
どのお店だったらあの紙袋がゲットできるのか…。脳内コンピュータがフル稼働する。はじき出された答え、それはデパ地下だ!!!!
地下の生鮮食品売り場についたら、普段のお買い物では見かけないようなうまそうなものたちを数点見繕って早速レジ待ちの長蛇の列に並んだ。
首を伸ばして前に並ぶ人たちの様子を伺うが、誰も袋を貰わない。エコバックの浸透具合もここに極まれりである。これ、お会計完了時まであの袋がもらえるか否か確定できないまま並ぶことになるんじゃなかろうか。シュレディンガーの紙袋か。なんのこっちゃ。
やきもきしつつ待っていると、前に並ぶ人が残り2人となったところで何と「袋ください」が聞こえた。「ビニールでよろしいでしょうか?」「はい」
まぁ、生鮮食品を入れるからビニールだよね…。あの蛇の目柄の袋がもらえるなら紙袋じゃなくっていいよ…。しゅん…。としていると、なんと直前に並ぶ人の「袋ください」の声。しかも「紙袋ください」とな!うおー!!!興奮して顔を上げる。
そんな色あるんか~い。
とうとうわたしの会計の番だ。ダメもとで「白い紙袋ありませんか?」と聞いてみる。
「ございますよ。」
ござるんか~い。
やった!思ったよりでかいけど、あったぞ!!
とうとう念願の本物を手に入れることに成功した。
並べると、親子みたいでかわいい。
みてみてーーー!
— ありくい (@arikui_peropero) 2021年9月19日
西武デパートの紙袋を編みました。#SASAWASHI #西武 #編み物好きさんと繋がりたい pic.twitter.com/6qSfpAXFwK
本家紙袋では大きすぎるとき、このサイズのエコバックが大活躍だ!!!
おまけ
特別の日のお出かけに…と銘打ったが、実は一番使い勝手が良かったのは近所にちょっと買い物に行く時だった。
近所で買ったのに、まるでデパ地下気分。普段のお買い物の気分を上げるのにもちょうどよいですな。
編み方について書きました。