ありくいブログ

ありんこみたいなちいさな知識を沢山喰って生きていく

あべこべアンモナイト

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先日こちらのレシピを見かけて

編み物が趣味で、いつも何か面白い編み図がないかとネットサーフィンしている。

先日見つけたのはなんと…!アンモナイトの化石という渋い、渋すぎるパターン。

knithacker.com

カチコチの化石なのにふわっふわの編みぐるみにされちゃっているというそのギャップにやられてしまった。ちょうど余った糸があったので編んでみようと思い立った。

 

 

英文パターン解読

フランス語で書かれていていたパターンの英語版が、上記のパターンのようだ。はるばる海を越え言語の壁を越え、古郷から遠く離れた島国でアンモナイトが編まれようとしております。そう思うとインターネットってスゲー!!

今回初めて英文パターンなるものを見たのだが、日本の編み図とは全く異なることに驚いた。

日本の編み図は「編み図」というだけあって図を用いて説明されており、完成形がイメージしやすい。例えばgoogle画像検索で出てきた下図。

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Google 画像検索結果: http://la-mere.jp/kagiami/img/amizu/stole010/figure01.png

編み方が記号で示されている。例えばこの図でいう丸っこいのが鎖編みだ。ああ、こう編んだらこういう形になるのね、と直感的にわかりやすい。

一方で英文パターンはすべて文章で書かれていることが多いらしい。今回のパターンも文章での説明が主で、全貌が見えないまま指示されたとおりに進めていくといつの間にか形ができているという、"イカ割り"(目隠しして指令に沿って動くだけでスイカが割れているという…、伝わりますかね?)のような体験だった。

英語で書かれているからとっつきにくく感じるが、実はとても簡単。

勝手に日本語訳してしまうと著作権の問題が生じると思うので詳細は記載しないが、簡単に手順を説明すると…、

  1. 細長い2等辺三角形を編む。頂点から開始して2段に1回増し目をしつつ、畝編み(英語でBack loops only – BLOっていうんですね!)で1段30目くらいになるまで編み進める。
  2. コーン状に丸めて端を縫い留める。
  3. 軽く綿を詰めたら、コーンの先端からぐるぐると丸めていく。
  4. 蓋を円状に編み、縫い付けて完成!

おー。簡単だ。見た目からしてぐるぐる編んでいくのかと思いきや、平らに編んだものを最後に丸めるだけ。単純な操作でこの造形が可能だなんて感動だ。

 

 

編みます

進捗はこんな感じ。

まじでFUN!👆だったのだが、ここまで編んだ時点で、もう一工夫したくなった。

そういえば3Dプリンタを購入した直後、テストプリントで出力した軟体動物がいたような…??

www.thingiverse.com

ニコニコたこちゃん🐙である。

こいつを中に閉じ込めたら…。外はふわふわ、中はカチコチのあべこべアンモナイトができるのでは???ギャップ萌えというやつである。

それではさっそく…。

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彼も喜んでいる。

たこちゃんの首回りを囲むように、円形に編んでいく。これを本体に縫い付けて完成だ。

 

できたのがこちら。

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かわいい…。かわいすぎる。

 

タコからアンモナイトにモデルチェンジ!圧倒的にかわいくなった。

かわいさについては、言葉での説明が難しい。理屈なくかわいいとしか言いようがない。まず殻がふかふかなのもかわいいし、足の関節が軟体動物の滑らかな動きを再現しているのもかわいい。本来のアンモナイトと違うあべこべ感がたまらなくかわいい。そしてこの殻の中にあのニコニコ顔が閉じ込められていることを想像するだけでかわいい。

 

このかわいさをどうしよう、と思ってとりあえず部屋の一番高いところに祀った。

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神棚はないので、食器棚の上に安置

高いところから、しばらく家を見守っててもらおう。

 

 

ちなみに

アンモナイトをちゃんと調べたらこういう形でしたわ。

zetsumetsudoubutsu.com

あれ、逆?

じゃあ私の作ったのはなに?ヤドカリ?

まあ、いいんです。かわいいは正義…!!