うっかりさんへTileシリーズのすゝめ(Tile Stickerをキーチェーンとして使いたい)
Dear うっかりさん
皆様の中にうっかりさんはいらっしゃいませんか。本記事はうっかりさんたちのQuality of Lifeを向上させるために書いている。自分にうっかりモノの自覚がある方にはぜひ読んでいただきたい。
うっかりさんは家の中でいつも何か探し物をしている。
・鍵、どこに置いたっけ。
・わたしの定期入れ見なかった?
・あれ、財布がないぞ。いや、なくしてはいないはず。
・さっきまであったんだけど見当たらなくて。スマホに電話かけてみてくれる?
以上のような発言(特に出掛けに言い出したりする…)に心当たりがある方はうっかりさんである。
私は幼少期からうっかりしていてしょっちゅうモノを探していた。高校生の時は毎朝ドタバタ、定期がない!遅刻しちゃうよと叫んでは母に「なんでいつも同じ場所に置いておかないの!!」と正論でたたかれ、本当にそうであるなぁ、と他人事のようにしみじみ感心していた。世の中のきちんとしている人々はモノの定位置を決めて、いつもモノを同じ場所に返すことでなくしものを防いでいるらしい。正直に言って、これができる人はすごい。人口の上位数%の人しかできていないと思う。できているという人は誇ってください。自分に拍手!(パチパチパチパチ)
で、うっかりさんたち。モノを毎回定位置に戻すことなんて絶対にできないのである。定位置にモノを戻すという概念がないか、あっても「自分にそんなことなんてできないす!あっしはうっかりものでして、へへ…」と丁寧に暮らすことを半ばあきらめているのだ。そして、なくしものをしてもなぜか「いつかどこかから出てくる」という強い自信があり動揺しない(結局本当にどこかから出てくるし)。それゆえに、特に対策をとることなく日々うっかりモノをなくしモノを探し続けているのだ(うっかりさんたち、と主語を大きくしてしまったがすべて私のことです)。
まあ、困るのは自分だからね、と思っていたが、問題なのは探し物のために浪費される時間である。例えば、1日5分探し物をするとして、1年間では30時間強、50年間ではなんと60日以上を費やすことになる。一生のうち2か月以上をモノの探索のために浪費するのは悲しい。どうにかするべきだ。
そこで取り出しましたるはTileシリーズ
そんなうっかりさんの生活に役立つのがこれである!!!!
thetileapp.jp
Tileはスマホとblue toothで接続することでモノの位置を把握できるうっかりさんのための救世主である!!!
Tileをスマホと接続し、モノの名前を登録して保存する。あとはTileをモノにくっつけておくだけでOK。
家の中でモノをなくしたときにはスマホアプリから探したいものを選択すれば、かわいらしい音で鳴って居場所を教えてくれる。さっきまであったはずのものが見当たらないときなど本当に助かる。ちなみにTileについているボタンを押すと登録先のスマホを鳴らすことができる。スマホもなくしがちなうっかりさんに寄り添った感動設計だ。
地味にありがたいのは、アプリを開くだけでモノが近くにあるのかどうかわかるところ。
例えば、道を歩きながらそういえば財布持ったっけ?と不安になったとき。バッグをひっくり返して探すほどではない、きっと持っているはずなんだけどちゃんとあるかな?っていう程度のときにアプリを開いて確認できるのでとっても便利。
また、外でモノを落としてしまったときにもすごく有用らしい。blue tooth接続が途切れた大体の位置をアプリ上で記録しておいてくれるのだ。落とし物の近くをほかのTileユーザーが通りかかると詳しい位置をクラウド上で共有してくれる。最近では東京のタクシーにもTileの検知端末が搭載されているらしく、大切なものを落としても(はたまた盗まれても)大変に探しやすくなっているらしい。幸運なことにこの機能はいまだ使用していないのだが、うっかりさんにとっては安心材料となる機能だ。ありがたい。
Tile Stickerをキーチェーンにしたい
このTileトラッカーには何種類か形の違うものが存在する。
私が愛用しているのは Tile ProとTile Sticker。
見ての通り、Tile Proはキーチェーン用の穴が開いており、鍵などをつけやすい。一方でTile Stickerは小さめで、裏側が強力粘着シールとなっていてモノの表面に張り付けることができる。
つけたいものに合わせてTileトラッカーを選択すればよい。私は家の鍵にTile Proをつけ、財布(マネークリップ)の表面にTile Stickerを張り付けている。問題は手のひらサイズの小さめポーチ。ジッパー部分につけるとしたらTile Proだが、ポーチのサイズから考えると大きすぎる気がする。Tile Stickerサイズのものをジッパー部分に取り付けることができたら便利なのに…。と思って試行錯誤してみた。
最初は編みくるんでみました。
しばらくこのまま使用していたけど、結構外れてしまうので再考。
試行錯誤の末たどり着いたのがこちら。
工夫したのはロック機構をつけたところ。
晴れてTile Stickerキーチェーン用ケースが完成した!ロック機構をつけられて大満足。ちょうどいい大きさで使いやすい。耐久性に関してはまだわからないところがあるので使っていって様子を見よう(外れたら元も子もないもんね…)。
Tileの口コミを見ると、イヌやネコの首輪につけて迷子対策として使用している人もいらっしゃるらしい。そのような方にも役立つんじゃないだろうか。
ご参考まで
3Dモデルはこちらにuploadしました。
一番乗り!と思ったのにthingiverseにはほかにもTile Stickerのケースをモデリングされている方がいました。検索してみてね。
おまけ
まあ一発でモデリング成功したわけではなく様々な失敗があった。以下は3Dモデリングと3Dプリンタの使い方の備忘録である。
・3Dプリンタの精度にもよるがオス型とメス型2パーツに分けて出力する際ピッタリすぎるとはまらないことがあるので遊びが必要。
・返し構造をつけると二度と外れなくなるぞ(当たり前だ)。
・ケースの壁を薄く設計したときに出力失敗が増えた。厚さ1mm以上は必要。
・同じモデルでも出力の向きによってサイズがやや変わる!これは3Dプリンタの個体差やクセの可能性もあるが覚えておきたい。
・ビンの蓋のようなねじ山の設計が難しい(断念した)から要勉強。
印刷失敗残骸ズを並べてみた。
いのちの輝きくんかな??
バチっと最初の設計で決まったら気持ちいいだろうな。引き続き頑張ります。
(あり)